はとクック

なかなか本題に入らないことで有名なレシピブログです

手羽元のコンフィ

f:id:hatomunewo:20151117231934j:plain何!坂の上の旨い中華屋でラーメン食べて、バスに揺られて、ブラブラ雑貨を見て、花屋も見て、公園を散策して、帰宅したらコンフィが出来てるだと!!



さて、今日のレシピはコンフィです。

今回のコンフィは徹底的に手を抜きます。レシピと言いながらいつも目分量ですみません。辱い。


コンフィはよく作りますが、いつも作るのは砂肝のコンフィ。砂肝には左右を繋ぐしっかりした筋があり、美味しくいただくにはこれを切除します。そして切除した筋も圧力鍋で甘辛く炊いたら美味いので、ある程度の量を確保すべく、いつも1kgほど仕込みます。これ、結構しんどいです。

今回は、ラーメン屋やら雑貨屋やら行って帰ったら出来上がってるコンフィを作るので、砂肝はエントリーしません。で、白羽の矢が立ったのが手羽元氏。

手羽元氏は、そのルックスから必要以上に所帯染みた食卓を演出するため、ムネオは好んでは使いません。

しかし、 下処理不要な従順さと、見た目のボリュームという意味でのコスパの良さから、今回選定させていただきました。

さて、そんなコンフィデンスに満ちた彼との、2日間のコンフィ物語をご紹介します。


<材料> 
・手羽元8本前後 
・タイム 
・塩 
・ラード(チューブ1つ) 

①.手羽元氏を呼び出します。驚きとともに誇らしげな表情で冷蔵庫から出てくると思います。これまでの貢献に敬意を表し、タイムと塩をしっかりかけてあげます。 
(塩の目安はそのまま焼いて食べる時の5割増くらいです)

②.手羽元氏は気骨のある男です。塩気が骨身に染みるまでは、丸1日を要します。冷蔵庫で寝かせてあげましょう。 

③.さて、翌日です。お湯を1リットル沸かします。湧いたお湯は炊飯器にジャバー。

 ④.ジップロックの中にラード1本を丸々入れて、②の手羽元氏を入れます。③の炊飯器に入れて出かけます。
この時の炊飯器の温度は、手羽元氏のたっての希望で70〜80度にします。提供直後のそばよりちょいぬるいくらいですかね。
(ラードと手羽元の冷たさが熱湯を中和して、70〜80度くらいに落ち着きます)

 ⑤.さて、映画に行くもよし、食事をするもよし、三宅島は行き過ぎだけど鎌倉なら往復するもよし、5〜6時間出かけます。

 ⑥.家に帰ります。炊飯器の中の手羽元氏はすっかり柔らかく仕上がってます。 

⑦.ジップロックから瀕死の手羽元氏を取り出し、フライパンで弱〜中火でジブジブ焼きます。 

⑧.表面がきつね色になったら出来上がり。手羽元氏の勇姿に合掌して召し上がります。


いかがでしょう!ビストロでよく注文する、なんかお洒落でスカした肉料理(=コンフィ)を、少しでも身近な存在に感じていただけたなら幸いです。
これをお読みのあなたのコンフィ元年になることを願って止みません。合掌。